健美伝心 長崎県編

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地元風土を生かし、先人、そして今をそこに生きる人たちの生活の知恵・習慣・食文化を通して健康・美をお伝えするサイト。地元に住んでいるからこそ伝えたい事、知って欲しい情報がここにある・・・。 地元風土を生かし、先人、そして今をそこに生きる人たちの生活の知恵・習慣・食文化を通して健康・美をお伝えするサイト。地元に住んでいるからこそ伝えたい事、知って欲しい情報がここにある・・・。
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真の健康とは、心身とも健康な事。生き甲斐を感じ生活する事が健康の第1歩。 そのヒントがこのサイトの中にある。 真の健康とは、心身とも健康な事。生き甲斐を感じ生活する事が健康の第1歩。 そのヒントがこのサイトの中にある。
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美しさとは、相手を思う優しい気持ちと愛と笑顔で作られます。美しさの素がこのサイトの中にある。 美しさとは、相手を思う優しい気持ちと愛と笑顔で作られます。美しさの素がこのサイトの中にある。
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人だから出来る言葉・音楽のコミュケーション。感動を言葉で伝える喜びをわかちあえるサイト。 人だから出来る言葉・音楽のコミュケーション。感動を言葉で伝える喜びをわかちあえるサイト。
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< 知らなきゃ損 >

ナインティナイン岡村さん着用の「島原木綿」蝶ネクタイはどこで買える?

,知らなきゃ損,坂本編集員

ナインティナインの岡村隆史さんが島原木綿の蝶ネクタイを着用!

ナインティナインの岡村隆史さんが司会を務めるTBSの番組「アイアム冒険少年」や日本テレビの番組「解決!ナイナイアンサー」をご覧になるとき、岡村さんの首元にご注目ください。着用なさっている蝶ネクタイがオシャレなだけでなく、とても貴重な反物で作られたものであることをお伝えします。

一度は絶滅した幻の反物・島原木綿

島原木綿
島原木綿は400年より昔、江戸時代に誕生したと伝えられています。万国年表によると「慶長年間諸国に木綿織り流行す」とあります。元々は農作業用に丈夫な着物が必要だったため、農家の奥様方が自前でこしらえていました。宝永4(1707年)島原藩群方・団竹右衛門が領内村民の実態を報告した記録によると、現在の島原市北部にあたる地域に住んでいた女性の副業は全て木綿織りであったと記録されています。その後、丈夫で質が良いこの木綿は明治・大正時代に貿易品として繁栄しました。家内工業から工場生産へと移行し、九州一円はもとより関西、さらには朝鮮へも輸出されていました。

明治36(1903)年には、第5回内国勤業博覧会で良さが認められ、総裁から賞を受けました。明治43(1910)年の年間生産量は 122,729反でしたが、大正8(1919)年には年間生産量170,872反と飛躍的な発展を遂げています。絣(かすり)・縞の柄は80余種にも及び、最盛期を迎えました。

明治・大正期には栄えていた島原木綿も、時代の流れと共に力を失ってしまいます。昭和16(1941)年の第二次世界大戦開始により錦糸不足となり、合わせて金属の強制供出で1,100台以上あった織り機が180台ほどを残すのみとなってしまいました。機械不足と織り手不足により操業が困難になり、島原木綿の文化はついに途絶えてしまいました。

再生のきっかけは、二人の女性の戦前の記憶。

島原木綿
昭和62(1987)年、「有明町歴史民俗資料館」落成により、有明町民の家に保管されていた手織機が寄せられました。これを機に「有明の歴史を語る会」を中心に島原木綿織り復活の気運が町全体にみなぎりました。とうの昔に潰えてしまったはずの機織り技術でしたが、「戦ん前に織っちょった」(島原弁で、“戦前に織っていた”)という2人の女性が現れました。2人の織りの経験者の記憶をもとに、17工程もある複雑な技術が復活し、ついに島原木綿織りが再生しました。平成22(2010)年2月26日、島原市無形民族文化財に指定され、現在は島原木綿保存会によって「平成の島原木綿」として、保存・継承されています。

島原木綿織りの17工程

  1. 1.紡績糸(チーズ白糸)
  2. 2.綛糸(かせいと)作り
  3. 3.綛糸のアク抜き
  4. 4.藍染め・色糸手染め
  5. 5.縞のデザイン(どのような縞模様にするかをこの段階で決定)
  6. 6.経糸(たていと)の必要量を糊付け
  7. 7.経糸巻き「大管」
  8. 8.経糸の延え(はえ)
  9. 9.縞の割り込み
  10. 10.仮筬(かりおさ)差し
  11. 11.木綿引き(マクタに巻く)
  12. 12.あぜ糸かけ(綜絖通し)
  13. 13.本筬(ほんおさ)差し
  14. 14.うっ付け(機上げ)
  15. 15.緯糸(ぬきいと)巻き「小管」
  16. 16.機織り
  17. 17.織り上げ布の湯のし

このように、糸づくりから機で織るまでの全工程を“手しごと”で行います。現在は保存会の方々が一目一目丁寧に織っており、一反(約14m)織るのに長くて3年ほどかかることもあります。

蝶ネクタイは島原木綿の文化の新しいカタチ

島原木綿でつくった蝶ネクタイ
丈夫で上質、更には伝統的な文化がある島原木綿ですが、その知名度はあまり高くありません。複雑な作業工程のため製作するのに時間がかかり、文化財という特質の為どうしても高価になります。例えば、ワンピース一着をつくるのに生地代のみで18万円ほどです。現在では保存会でのみ製造されており、希少性も高いため、なかなか一般の方の目に触れ、手で触れる機会はありませんでした。島原木綿の再生に力を注いできた保存会の方々も高齢になり、島原の文化が再度途絶えてしまいかねない状況です。

文化を継承していくためには、もう一度「木綿」としての機能である「身に付ける」ことに着目し、自分のものにでき、日常的に目に触れてもらえるような商品をつくること。手に取りやすい大きさ・金額の商品を創ることが必要だと「島原ブランディングデザイン事務所」は考えました。そこで、考えついたのが蝶ネクタイです。

かつてはフォーマルなイメージが強かった蝶ネクタイですが、最近ではファッションの幅を広げる小物として若者に人気を得ています。蝶ネクタイの場合、必要な生地面積が小さく、生地にかける金額を抑えることができるため、ワンピースなどに比べて、手が届きやすい価格帯にすることができます。個人の趣味が多様化している昨今では、演奏会や発表会、パーティーなどに参加する機会も増えており、気軽に着用するシーンが多いことも利点です。さらには、オシャレで目を引きやすく、意外性も持ち合わせている蝶ネクタイは、島原木綿の文化の新しいカタチとして最適と考えました。

“島原木綿の蝶ネクタイ”ができるまで。

蝶ネクタイ制作が決まりましたが、一朝一夕にはかないませんでした。というのも、保存会の皆さんは、島原木綿を伝統の保存・継承が目的で活動されており、大切に織り上げた木綿にハサミを入れることはタブーとも言え、はじめはご了承いただけませんでした。何度も足を運び、実際に織りの体験をするなどして大変さを理解し、それでも「伝統を広く紹介したい」との思いで、切り売りを許可していただき、試作販売を行うことが決定しました。

縫製は、地元島原で60年以上オーダーメイド洋服を仕立てている美乃本店に依頼しました。
美乃本店
島原木綿は鮮やかな藍色と縦縞模様が特徴ですが、この蝶ネクタイではバイアス(折り目に対して斜めに切ること)で仕上げ、厚い生地の風合いが生きる柔らかい質感にしました。木綿は滑りにくいため、ネクタイには不向きとされていましたが、手結び式ではなくワンタッチ式にすることで簡単に着脱できるようにしました。また、ベルトの長さ調節の部分にはシルクを入れ、大事な木綿が傷つかないよう配慮しています。
島原木綿で作った蝶ネクタイ

蝶ネクタイ専門ブランドre:born(リボーン)で購入できます。

島原木綿から作られた蝶ネクタイは「島原ブランディングデザイン事務所」がプロデュース、「有限会社美乃本店」(〒855-0806 長崎県島原市中堀町157 TEL:0957-63-3030 FAX:0957-64-5678)が商品製作・販売というカタチの蝶ネクタイ専門ブランドre:born(リボーン)から購入できます。

蝶ネクタイは縫製職人が日本で1点1点製作しています。reborn とは「再生」の意味があります。着なくなった大切な洋服、まだ知られていない伝統文化、失われつつある技術などをお預かりし、新たなモノとして「再生」し、返信します。

島原市では、市内の優れた特産品を認定する制度「島原市特産品認定制度(島原スペシャルクオリティ)」を実施していて、「第8期特産品認定審査会」を開催し、審査を行った結果、re:born(リボーン)の島原木綿の蝶ネクタイも認定を受けています。

re:born(リボーン)Facebookページ:https://www.facebook.com/reborn1954/

re:born(リボーン)Instagramページ:https://www.instagram.com/reborn_japan/

島原木綿の実演を見たい方は下記にお問い合わせください。

島原木綿保存会
〒859-1415
長崎県島原市有明町大三東戊1438-1 有明公民館内
TEL 0957-68-1101 FAX 0957-68-3980

島原ブランディングデザイン事務所

島原ブランディングデザイン事務所は、島原中心部のアーケード内に3年前、地元出身の鹿田雄也さん(29歳)が島原市の雇用創造事業の一環で設立しました。「都会を驚かせるようなことを発信できれば」と現在4人で活動しています。モットーは「デザインでふるさとを元気に」

「島原らしい」をコンセプトに日本全国へ向けて展開できる商品をデザインしているそうです。これまで手掛けたデザインは300点以上。ホームページや地元生産者の野菜パッケージ、島原鉄道のイベントロゴなど多数です。

つい最近では、南島原市の商業施設のカレンダー制作を手掛けました。このカレンダーは「人のつながり」をテーマに店員の接客の様子など、日常のひとコマがデザインされています。カレンダーを手に取ったお客さんたちは、知っている方が載っているカレンダーで、親近感もって楽しみながら見れると喜んでいました。

依頼を受けるだけではなく、自ら商品開発もしていて「お土産」に着目。地元の人がお土産として送りたいと思うような商品について、街頭調査や市場調査をしています。調査を経て、地元で人気のお菓子を詰め合わせた「お菓子BOX」を作成中。商品を入れる箱は長崎市内でも唯一、貼り箱を手掛ける松手紙器が手がけます。「もらった人が笑顔になれる箱」を目指して作業に妥協を許しません。さらに市場調査をして来年春ごろの完成を目指しているそうです。

「デザインを通して、島原の魅力を発信したい」という故郷を想う若者たちの熱い気持ちが「島原ブランディングデザイン事務所」に満ちていました。

執筆:坂本編集員
適度な運動とサプリでの栄養補給でベストコンディションの私のプロフィール
(顔写真付き)は下記のURLをクリック(タップ)するとご覧いただけます。
http://kenbi-denshin.com/nagasaki/editor/2006

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